オプションバリアとは

オプション取引において、一定のプライスに到達すると権利を失う「ノックアウトプライス」というものがあります。
その水準付近ではオプション取引による損失を防ぐために、大きな売りや買いでノックアウトプライスに届かないように注文を浴びせます。
オプション取引での損失は大きなものとなりますので、多少の損失を被っても一定の水準には達しないように一時的に相場を抑える売り買いをするのです。
こういった動きを「オプションバリア」と呼び、相場を読む上での非常に大事な要素となっています。

しかし防戦もむなしくオプションバリアの水準を超えてしまうと、それまでの防戦での売買のポジションが無駄になってしまいます。
これは抱えているわけにはいかないので、オプションバリアを超えた時点でそれまでのポジションの整理が始まります。

オプションバリアの規模が大きくなればなるほど防戦でのポジションも大きくなるので、抜けた場合のポジションの整理の規模も大きくなります。
規模の大きいオプションバリアを抜けた場合は抜けた方向に値が飛ぶ事も多く、こういった動きを「オプショントリガー」と呼びます。
ここで権利が発生するオプションも存在します。

オプションバリアを守る売買と、オプショントリガーを付けにいこうとする売買。
両者が本気の売買を激しく繰り広げるため、オプションバリア近辺では荒い値動きとなります。

NYカットオプション

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